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職人手塗り
産地マークについて
飛騨春慶の特徴である「木目をいかした透き漆の刷毛塗り」をデザインしたこのマークは、伝統技法を使って作られたものだけに貼られます。飛騨春慶連合では、伝統工芸品のみに産地マークを使用しております。
御取扱について
飛騨春慶は独特の塗法で塗上後数ヶ間位経過しますと次第に本色調を発揮して透明幽雅な色調を呈します。この間漆の中の油分がしみ出て塗面の強固作用と本来の光沢を出しますが油分は塵埃が付着して塗面を曇らせる事がありますのでその場合はガーゼ又は脱脂綿等で拭き取って下さい。
尚油分を拭き取らないで長期間放置された場合はアルコール又は揮発油等にて拭き取って下さい。
製作工程
曲げ物の木地作業の工程
- ヒノキ、サワラ、ヒバの板を浅積みにし、風通しを良くして乾燥する。
- 材を薄くし浅積みしさらに乾燥する。
- 仕上げ鉋で削る。(表面がつるつるになる)
- 一枚の板の角(切り目を入れた)をお湯にひたし曲げていく。
- 継ぎ手にニカワを塗り乾くまで「つかみ」で押さえておく。
- 桜の皮を使い接着した所を刺して止めていく。
塗り作業の工程
- 木地の角を紙ヤスリで、わずかな丸みをつける。
- トノコで目止め、色づけをし、下地は豆汁またカゼインを数回塗り込む。
- 漆の摺り込みを数回行い、塗り面の状態を完全にする。
- 春慶漆を刷毛で丁寧に塗り上げていく。
- 適温適湿の乾燥室で回転させながら、ムラなく乾かす。(湿度で漆は乾く)